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2006年8月22日 (火)

ツールド・フランス顛末

 7月の終わりに出たツールド・フランス総合優勝者フロンド・ランディスのドーピング検査陽性の記事のことを書いたが、昨日待ちにまった「サイクルスポーツ」誌を買ってむさぼるように読んだ。

 やはランディスは2度目の検査でも陽性ということで、その雑誌でもほぼ優勝剥奪はまちがいないというか書き方になっていた。ただパルテ・エスパーニア、ツールド・スイス、ジロ・デ・イタリアの優勝者もそれぞれドーピング疑惑があるというから驚きである。

 今年のツール2位のオスカル・ペレイロのことをひいき目で書いたが、彼は無欲に見える。ランディスはもともとMTB選手で、そのころから、ひそかにツールド・フランスでの優勝を夢見ていたとのことなので、本当に自転車スポーツがすきなんだと思うが、今年しかそのチャンスはないと自分に言い聞かせ、あの16ステージで10位に後退したあと、あきらめきれずに筋肉増強剤の薬を飲んでしまったものと想像できる。異常な執念だが、スポーツ本来のあり方としては邪道だと思う。それにツールド・フランスの伝統が崩れおちるのではないかと心配だ。

 ただ僕は以前書いたように疑惑が出る前から、15、16ステージのランディスを見て直感的にこいつは好きじゃないと思った。それはアメリカ人に対する自分の偏見もあるかもしれない。つまり金とすすんだ科学技術を使ってうむをいわさず勝利を得ようとするのがアメリカのチームに感じる。逆にヨーロッパでは100年以上受け継がれ、たくさんの庶民から身近なスポーツとして受け入れられてきた。そのことに敬意を評してきたので、ひたむきなヨーロッパ選手にエールを送りたいのだ。

 アームストロングも初めて優勝した時は衝撃的なデビューに見えた。なにせガンをわずらって、わずかの間に総合優勝できる精神力を見につけたように見えたのだから。しかし2年目からは、ぼくは彼のライバル、東ドイツ出身のウルリッヒを応援してきた。

 登りレースでは人間とは思えない回転力のスタンデイングホームで上っていくアームストロングに対し、シッテングをほとんど崩さず、しかも思いギアでこいでいくウルリッヒは無骨に見えるが、くだりの技術とタイムトライヤルはかっこいい。彼のほうに人間を感じる。

 今新書でベストセラーを続けている「日本の品格」の藤原元彦氏は、ヨーロッパ社会は、キリスト教的合理主義が支配するところだと批判し、日本人は世界の中で情緒を重んじる優れた人種だと言うが、僕はそのまま納得できない。今の日本は大消費社会であり、伝統建造物をこともなげに壊し続けている。さかのぼれば、あの六甲山も江戸、明治初頭まで、炭用に木を切りすぎて、禿山だったのを、明治にはいって神戸にやってきたヨーロッパ人が植林をはじめたということだから、里山の伝統とちがう事実もある。むしろイギリスはじめ、植民地侵略の歴史は消しがたいが、自然をうまく人間の力で作り上げている。

 日本人もここらで目をさまして、本格的に伝統を残しつつ、新しい街をつくっていく流れを作っていくべきだろう。

 話がとんでしまったが、権力、金力で他国をおさえつけようとする今のアメリカの風潮と、それに乗っかろうとする優柔不断の日本の統治者や、格差社会を容認している世相は、このへんでおさらばにしてほしい。

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